プラントの地震防災のマネジメント
関係組織の社会的責任・役割
地震災害のリスクマネジメントはプラントの生涯にわたって進められますが、一般にプラントの設計建設は請負契約に基づいてエンジニアリング会社によって行われ、また、機器などの製造はメーカーによって行われ、建設工事は工事会社によって行われます。
耐震設計、製造、建設工事に欠陥があれば、地震によって事故災害が発生する可能性が高くなりますから、エンジニアリング会社、メーカー、工事会社にも、それぞれの立場、役割に応じた社会的責任とリスクが生じます。
地震に対して安全性の高いプラントの設計建設は、プラントオーナー、エンジニアリング会社、メーカー、工事会社が、プラントオーナーの地震災害防止の目的を共有し、官庁の指導、支援を得つつ、それぞれの役割・責任を確実に果たすことによって実現するものといえます。