プラントの地震防災のマネジメント
はじめに
プラントの地震防災には、監督官庁、プラントオーナーの他、エンジニアリング会社、メーカー、工事会社が係っており、それぞれの立場で直接、間接に地震防災に係るマネジメントが行われています。専門領域については、学会の学識経験者による指導も行われています。
プラントの地震防災において、関係組織が自らの社会的責任を果たすには、産官学にわたるマネジメントの全体像を把握し、全体の中、社会の中の自らの位置づけと役割を認識することが必要といえます。
ここでは、プラントの地震防災のマネジメントの全体像を、概念としてまとめています。
構成は以下のとおりとなっています。石油精製プラント、石油化学プラントを対象にしてはいますが、考え方などは、発電プラント、LNGプラント、肥料プラント、浄水場(塩素設備)などに共通のものといえます。
プラントの地震防災のマネジメント
●プラントとライフライン
●地震災害のリスクマネジメント
●ライフサイクルとリスクマネジメント
●設計地震動の大きさ
●耐震設計基準と重要度分類
●関係組織の社会的責任・役割
●安全マネジメントと品質マネジメント
●産官学の役割
●大規模システムの信頼性
概念の説明にとどまっていますが、全体像を把握されるうえで、その一助となれば幸いであります。
(有)プラント地震防災アソシエイツ 稲葉 忠